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 U 宇宙の秘密、全部教えるどすえ。
 
 3. この宇宙は「法治フィールド」でおまんねやわ。
  ワンバンコー。グリーン星人でおま。ええチチしてまんなぁ。グリーン星人の「オールナイト・ニッポン」始まりまんねやわ。
 
 「あほくさ。」

 何年前か、忘れてしまいましたが、私たちの星の電波望遠鏡が奇妙な電波を受信しました。その電波を解析して音声にしたのを、使ってみました。この音声の主は、確か「ツルコー」とか言う人だと思います。オイ、そこにいるやつ、この「ツルコー」という人はまだそちらにおられのかい?

 「いてはりまっせ。今もお変わりございませんで、『ええチチしてまんなぁ』言うてはります。」

 そりゃ良かった。彼は非常に面白いですから、できるだけ長く頑張っていただきたいものです。ところで、前回は、この宇宙では、「モノは壊れて人は死ぬ」ということをお話ししました。例外はたったひとつもありません。星も銀河もみんな壊れるか、壊れてしまう可能性があります。みなさんが太陽と呼んでいる星は今からおよそ46億年ほど前、この銀河の誕生とほぼ同じ時期に生まれました。私たちグリーン星の恒星も、みなさんの太陽と同じ時期に生まれました。私たちの太陽は二連星で、二つの星がお互いの重力の中心を回っている星です。みなさんの太陽もこの宇宙ではごくごくありふれた普通の星ですが、私たちの二連星も、この宇宙ではありふれた星なんですよ。そして、私たちの太陽もみなさんの太陽も、寿命というものがあり、お互いあと50億年ほどでその寿命が終わります。ということは、太陽は今ちょうどその寿命の半分ちょい手前のところにいるわけですね。みなさんの年齢に例えると40歳前後というところでしょうか。でも、太陽は星の中ではとても長生きしている星なんですよ。オリオン座にあるオリオンの脇の下とあだ名された星「ベテルギウス」は、その寿命が600万年か、長くても2000万年と言われています。およそ100億年生きる太陽と比べたら、千分の一以下の寿命しかないのですから、随分と短い寿命でしょう。「ベテルギウス」は今、ご臨終の直前にいて、「超新星爆発」という華々しい最後を迎える準備をしています。最後にどかんとドデカい花火を上げて、その散り際を飾ろうというのですから、立派なものじゃありませんか。このように、星もその最後には壊れてしまうのですが、撒き散らされた星の残骸が集まってまた新しい星が生まれます。星だって、皆さんと同じように子孫を残すのですよ。そういうわけで、みなさんの太陽は、少なく見積もっても3代目だと言われています。みなさんがいるその同じ場所に、太陽のご先祖様の星が少なくとも二つはあったというわけですね。さて、星だけでなく銀河にさえも寿命があります。みなさんや私のいるこの天の川銀河は50億年後にはアンドロメダと衝突します。ぶつかってしまうわけですが、そのことで、二つの銀河は形を変えてしまいますが、まぁ気分一新衣替えというところですね。また、最も大きな全体であるこの「宇宙」にも寿命があります。この宇宙が生まれたのは137億年前ですが、この先数千億年から、数兆年の寿命だろうと言われています。この宇宙の最後のシナリオには三種類があって、もう燃えるものが何もなくなってしまって終わりになるというもの、宇宙はとても小さな1点から始まったのですが、そのような元の状態になって終わりになるというもの、今の宇宙は膨張しているのですがそのまま膨張を続けて終わりになるというものの3つです。どうですか? この宇宙という全体でさえ「死」を迎えるのですから、「モノは壊れて、人は死ぬ」ことの平等性は、ものすごいでしょう。

 「宇宙も死ぬのですか? 宇宙が死ぬんだったら、私たちが死ぬのもまぁしょうがないでしょうな。
  これじゃぁ、文句は言えんわね。」
 「でも、暗いの狭いの怖いよーーー。死ぬのは、怖いよーーーー。」
 「バイク乗ってるとわかるんスけど、バイク乗りはいつも命賭けてますから、死ぬのなんて、
  怖くねースよ。お兄さんも、何ならオレが、バイク世話しますけど。」
 「そんなの結構です。」
 「アナタニハ カミガ ツイテイマース。ダカラ、コワガラナクテモ イイノデース。コレ 
  ワタシノ キョウカイノ レンラクサキデース。イチド イラシテクダサーイ。」
 「おっさん、ええかげん普通にしゃべれって。」

 さて、「モノは壊れて、人は死ぬ」のがこの宇宙なのですが、この宇宙にはできるだけ壊れないようにするため、出来るだけ死なないようにするために施された工夫があります。その工夫がこれ、

この宇宙では全てのものが同じルールを遵守し、ルールを遵守することで、お互いを守り合うメカニズムが施されています。
 それゆえ、この宇宙は「法治フィールド」です。この宇宙はルールで治めるフィールドであり、それゆえ、みなさんの国も私の国もルールで治めるようになっているのです。「ルール」で治める方法、それ以外に、この宇宙では「治める」方法はありません。

 モニターに映します。

 でも誤解しないでくださいね。この宇宙には、みんなが「ルール」を遵守するメカニズムが組み込まれているとは言え、決して壊れなくなるわけではなく、決して死ななくなるわけではありません。

 「やっぱり、『モノは壊れて、人は死ぬ』ということ? それじゃ、そんなメカニズムが組み込まれ
  ている意味がないように思いますが....。」


 ちょっとむつかしくなるかも知れないですが、もう少し正確に説明しますね。ルールが守られている状態を、別の言葉で「秩序のある状態」と言います。そして「ルール」がどれほど厳密に守られているかによって「秩序のある状態」も「高⇔低」の変化します。「ルール」が厳密に守られていればいるほど、「高い秩序のある状態」になり、「ルール」がさほど守られていなければ、「低い秩序のある状態」になります。そして秩序のある状態が高ければ高いほど、壊れる確率、死ぬ確率を低く抑えることができる、というわけです。ちょっと、そこにいるやつ、みなさんにわかってもらえるように黒板に書きなさい。(「分かりましたよー!」)

    

 そして、この宇宙は、同一の「ルール」をこの宇宙にある「すべての存在」にこれ以上ないほど厳密に守らせる工夫を施しているというわけです。ですから、この宇宙にあるものは全て「必ず壊れる」し生き物であれば「必ず死ぬ」のですが、可能な限り壊れないよう死なないように工夫された空間や時間の中にいるということです。ですから、この宇宙では、できたモノがすぐに壊れるなんてことはありません。星が出来たと思ったら、あっという間に壊れた、なんてことはないのです。生き物も同じです。ほとんどの生き物は天寿を全うします。生まれたけどすぐに死ぬようなことは、希にしか起こりません。皆さんの周りでも、モノが壊れることなんてめったに起こらないでしょう? 今日は何かモノが壊れたところを見ましたか? 生き物が死んだところを見ましたか? 

 「猫が轢かれて死んでいました!」

 そうですか、お気の毒なことですね。きっと猫とみなさんとのあいだにあるルールに不備があるのでしょうね。 さて、次回は、この宇宙は、同一の「ルール」をこの宇宙にある「すべての存在」にこれ以上ないほど厳密に守らせる工夫を施している というところを詳しくお話しましょうね。今日はこのへんで。ツルコーでおました。ほな、さいなら。

 「マジになってきましたね。グリーン星人さん。熱が入ってきましたね。」
 「多分すけど、あいつぅオレと年代変わんねーんじゃないすか?50そこそこだと、思うんすけど。」
 「きみたち、きみたちがいて、ボクがいる。何言ってるんですか、グリーン星人さんは20000歳
  だとおっしゃっていたじゃぁ、あーりませんか?」
 「まぁ、いいスけど。」

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